日本のホームページデザインは全体的に欧米に比べて遅れていると言われている。
中には数年以上も前に初めて持ったホームページが今なおそのままというのはよくある話である。
このインターネットの世界の進化や変化は常に著しくて、うかうかすると日々制作に携わっている我々でさえ最新のトレンドから取り残されそうになる。
特に印刷業界からの派生であったり、部門であったりするデザイン制作会社さんや昔ながらのデザイナーさんではこの傾向は強いのかも知れない。いわゆるDTP(デスクトップ・パブリッシング)の世界では今なお5年以上も昔のソフトウェアを使っているところも多いようだし、何よりも我々の世界では主流であり、我々でも大いに活用してきたホームページ作成ソフト「Dreamweaver」でさえも今はほとんど使うことも無くなり、ましてやホームページビルダーなどで制作しているWEBデザイン会社さんは本当に珍しくなった。
さて、ここにおいてのホームページの最新動向。その遅れていると言われる日本のホームページデザイン。
では現在のホームページデザインの傾向とは?日々の制作の中で思うことを。
- サイトコンテンツの幅が大きくなった
5年程度前の主流は幅800px程度までだったのが今は950px前後かそれ以上に。PC画面もどんどん大きくなっている。
また、傾向としてはセンター寄せが主流で、左寄せや閲覧画面幅に合わせて幅が変化するリキッドも減少傾向に。 - 写真や画像が大きく、美しく、多くなった
ネット回線の高速化やPCそのものの性能アップなどにより表示が早くなった。また、携帯やスマートフォンのカメラ性能が良く、ブログなどでも一気にキレイな写真が増えた。 - FLASHはあまり使われなくなってきた
あれだけ持て囃されたのに、ずいぶん下火に。代わって動画や画像を使ったスライドショーが多くなった。iPadやiPhoneがFlash非対応なのも一因か。 - CMS採用サイトが急増してホームページはどんどんシステム化に
当サイトも同様、更新が容易にできるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を採用する案件が増えてきた。更新頻度が低くとも、デザインとコンテンツとが分離でき、コンテンツはそのままでデザインだけ変更できるのも大きな魅力か。 - 通販サイトもデザインにチカラを
これまで、スッキリと整いすぎているよりも、意外や手作り感溢れるかなりベタなサイトデザイン(ごちゃごちゃした感じ)の方が売れるサイトが多かった。それが美しさというか、美しい写真を求めるが故に、徐々に洗練されたサイトが人気に。
まぁ、ここであげたポイントはその一部にすぎないけれど、デザイン会社であるウチも何かと忙しくなっているのは事実。デザインというものへの認識と対価が、ここ関西でもようやく認められてきたのかなぁと。
一歩先ゆくデザイン、そして特に利用者の立場にたったその使い勝手こそが、これからのホームページには必要とされているのだろうね。